様々な方との出会いをもたらしてくれた天性に還るハート瞑想クラスは、意外な方をも、呼んできました。これまでの私は、元気はつらつな起業家さんに対して、ビジネスのサポートに少しでもお役に立てたらと、瞑想からの気づきをビジネスに活かす方法を提供していたのですが・・・・。
瞑想会にご参加くださった方が、私の方へ歩み寄られてきました。
『私は、いろんなことを試してきた。スピリチュアルなことも好きで、学んできた。神社で瞑想会があるからと聞いて、喜んで来てみたら、なんだ。主婦じゃないか。と、最初はすごくがっかりしてしまった。でも、こんなに良い体験ができるとは思わなかった。すごかった。こんな体験は初めてだった。私はいろんな先生を知っているが、あなたはその中でもずば抜けている。ほんとにありがとう。素晴らしかった。』
50代くらいでしょうか。男性の方で、一言一言、かみしめるように、瞑想中に味わった感覚を、まるで追体験しているかのように、伝えてくださいました。ご満足いただけて、それは良かったと思っていました。
その男性は、次のハート瞑想会の後も、お声をおかけくださいました。『これを、個人的に、やってはもらえないだろうか?』
ということで始まったエンパワーメント瞑想個人レッスン。自分の目標やテーマを決め、それに沿いながら、潜在的なものを開いて、人生を創造していくことを体感し、受けとって頂いているのですが・・・・驚きました。
その方、自分は末期ガンだというのです。
『自分の母もガンだった。壮絶な最後だった。病院に行っても、こんなになるなら、自分は自分らしくいたいと思った。余命を宣告されたのに、まだまだ、こうして元気で生きている。病院での治療は受けていない。民間治療をいくつか試しているところだ。でも、痛みが出てきて・・・。病院に行って、痛め止めをもらった。でも、全く効かない。』
今は、激しい痛みのため、夜も眠れない状態なのだというその男性に、冷静に言いました。
私には、ガンを治す力は、ありません。お力になれるような実績も、経験もないのです。お力になれず、申し訳ない。あなたが期待しているようなことを起こすことは出来ません・・・。
全然良いんだと、まるで気にしていないような感じ。ご了承頂いたものの、ガンを患っている方へのセッションは初めてだったので、正直、不安でした。どうしたものだろうと、躊躇していると、『出来ることしか出来ない』という感覚がやってきました。そうだ!ベストを尽くそう!そもそも、私が何かをやるわけではないのだから。彼のハートを信頼することが、私の仕事です。
痛くて夜も眠れないという、ご自身を受け入れてくれるハートへと、彼をガイドしました。
瞑想が終わり、どんな気づきがあったかをシェアして頂いている時のことです。
突然、何かを思い出したかのように、自分の身体を見回して、鍵や携帯を探しているような仕草をしている男性。『あれ?あれ?』驚いた様子で、身体のあちこちを探します。一体、何を探しているの??『あれ?え???』まじまじと、自分の身体を見て、何かを確認しています。信じられないといった表情の彼から、こぼれた言葉。
『痛みが、ない・・・』
・・・・!!!!
驚いたのは、私の方です。
言葉が、すぐに出てきませんでした。
起こっていることが、あまりにも想定を超えていて、理解が追い付かないのです。どのくらい経ったでしょう。しばらくしてから、やっと、お互いにこの奇跡を歓迎しました!こんなことが起こるなんて!!
彼は、自分自身の【癒し】や【安らぎ】に繋がりました。彼が見せてくれた奇跡。
自分の内に漲るエネルギーは、その瞬間、医療を超えたのです。どんなに優れた薬よりも、はるかにリラックスさせ、彼に、久々の安らぎをもたらしました。私が何かをしたのではなく、紛れもない、彼自身のエネルギーです。彼が起こした奇跡です!
人は、もっと【自分自身】を知らなくては、もったいない気がします。多くの人は、自分の内に、どんなエネルギーが秘められているかさえ気づかず、日々を外側からやってくるもので埋めようとしています。こんなに素晴らしいエネルギーが、自分の内にあるというのに!!
とは言え、私は、日進月歩の最先端医療は、以外にも、ハートのようだと思いました。患者が医療を拒否したとしても、具合が悪化して赴けば、最善の処置をしてくれる。きっと、お医者さんは、彼の痛みを取り除くことに最善を尽くしてくれたはずなのです。それはまるで、ハートを拒否したとしても、そんな自分自身の痛みにさえ、慈愛は流れていくのと、どこか似ている気がしました。
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