末期癌のすえ、内臓も停止し、ボディを抜けあちらの世界に行き、愛に包まれた体験をしたアニータ・ムアジャーニさん。真の愛に還る経験をし、この世界に戻ることを決意した彼女は、身体に戻ると全ての細胞が生に向かって動きはじめ、『自分は大丈夫』だと確信できたと言います。
奇跡の生還を果たした彼女は、第2の人生で【自分を愛することが大切】だと、私たちに伝えてくださっています。
【自分を愛する】選択とは?
【自分を愛する】とは、どういうことでしょう?
真の無条件の愛は、『自分への愛から始まる』と、彼女は言います。確かに『自分を愛する』という視点に立つと、あらゆる選択の中から、どれを選ぶべきかが自ずと見えてきます。
私が相談者に提供しているレッスンでは、『ハートに聴く』ということを、日常に取り入れます。それは、相談者ご自身にどんなことが起こるかを、身をもって経験することができるからです。あらゆる選択肢の中で『これを選んだら、私は自分を愛することができますか?』と、ご自分のハートに問いかけて頂くという、とてもシンプルなものでありながら、相談者ご自身に対するこの質問は、ご自身にとっての最善を常に選び続けていくという練習になっているのです。
人によって良いものであっても、自分にとっても良いものとは限りません。人からの話を鵜呑みにするのではなく、自分にとってのベストを、いつも気にかけてあげる意識を持つことが、【自分を愛する】ことに繋がるのです。
この情報時代の中では、ちょっと問い合わせれば、山のような情報に溢れます。自分にとって良いものを選ぶはずが、情報に惑わされ、流され、あっという間に呑まれてしまいかねません。結局どれがいいのか分からなくなり、情報の中で自分にとってのベストな選択を惑わせてしまうのです。
『自分を愛する』選択をするには、何が最善かを知っているハートに聴くのが一番です。思考は間違えますが、ハートは間違えないからです。
テレビでこの食材がスゴイ効果を成すと報道されると、翌日のスーパーからその食材が消えます。これは、権威ある人が言うことと、テレビが間違うはずがないという多くの人が持つ思い込みによって、その食材を手に入れるためにスーパーに足を運ぶからですね。確かに、成分も素晴らしく、効果も抜群にあるのでしょう。とても正しい情報です。でもその情報が、本当に自分に合っているかどうかは、全く別の問題なのです。
例えば、とても有名な、あらゆる人が取り入れている健康食材があります。本当に素晴らしい栄養を豊富に取り入れることができながら、低カロリーと言えば、誰でも試してみたくなります。ところが、その情報は正しいながらも、消化しにくく身体に負担をかけている人はとても多いのです。これは、自分の身体の声に耳を澄ませばすぐに分かることなのですが、外から入ってくる情報こそが正しいと思っているので、自分のために取り入れ続けてしまう。内なる声を無視し、体調を崩してしまう方は、実際に少なくありません。
自分を愛するという視点に立つと、この食材はとても良く思えます。でも、身体の智恵やハートの導きが、自分自身にとって最良の選択ではないと指し示すなら、その選択肢を消すことができます。
私は、ご自身でそこに気づかれる相談者を数多く見てきました。驚くのは、『やっぱり』と思う人が多いということ。どこかで、これは自分には合っていないのでは?と薄々感じていたという事実です。感じていながらも、テレビで良いというのだから良いのだろうと、他に原因があるのだろうと、内なる声に耳を貸すことはありませんでした。
でも、こうしてハートからの答を知ることによって、自分の選ぶべき最善のものを知ることができると、『薄々感じていた』ものを核心として捉えることができます。更には、自分の勘を頼っても良いのだという自信と許可を、自分自身に与えることができるのです。【自分を愛する】選択は、ハートに聴くと分かりやすいのです。
アニータ・ムアジャーニさんに学ぶ【自分を愛する】ということ
自分を愛するとは、自分を褒めたり、どんなに素晴らしいかを自分に言い聞かすことではないと述べています。
『意外な弱点を持ち、激しい非難にさらされ、失敗し人をがっかりさせることもある自分を愛するということ。誰一人そうしてくれなくても、自分に対して誠実であり続けると誓うこと。』
人間は、この逆はとても得意ですね。
弱点や失敗を発見しようものなら、自分を自分で激しく責め立てます。こうした行為をハートから視てみると、そんなに厳しく自分を追い込む【自分】もまた、誰よりも自分自身のために働いてくれているエネルギーであることがよくわかります。自分の内に在るエネルギーは『自分を責める』という行為として表現しているだけのことなのです。そこに気づくと、自分の期待に応えられなかった自分を赦し、激しく責めていた自分もまた、同じように赦すことができます。
どんな自分も、そのまま受け入れてくれる【愛】が、私たちの内に在ります。それがハートです。
【自分を愛する】ことに、ハートは必須です。
普通、自分に対する失望は、子ども、パートナー、周囲の人などに向けられます。自分の中に、癒しが必要なものが在るかどうかを見るより、自分の失敗やイライラや不満を【誰かのせい】にする方がとても簡単だからです。
自分を見放し、後回しにして、自分は価値が無く愛されていない・・・
ただ存在するだけで、無条件に愛されている宇宙の素晴らしい子ども。考えうるあらゆる点で完璧であり、大いなる全てを構成する神聖な材料から創造されている。
あなたは全体にとって必要不可欠
大いなるすべての中心にいる自分の重要性に畏怖の念を感じましょう。
ー アニータ・ムアジャーニー著書 『もし、ここが天国だったら』から抜粋 ー
私たちは、【愛】と【恐れ】と言う2つの力があらゆる行動を駆り立てていると、アニータは述べています。人生を変えるには、口に出したり、行動したりするすべての事が【愛】からやってくるようにすることが大事だと語ります。
【愛】を選択し続けるのは、時に困難な時があります。でも、そんな時こそ自分の内なるハートに繋がることで、たやすく愛を選ぶことを可能とします。【自分を愛する】選択の結果、最高にして最善の人生を創造することができるのです。そしてこれは、誰にでも可能であることを覚えていてくださいね♪
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