目覚め、真の自分を生きなさい！

人生のどんな段階にいるとしても、常に自分の内なる力に繋がることができます。自分独自の素晴らしい何かを発見することができます。たとえどんなに苦しい立場や状況にあなたが在ったとしても、人生に対する創造的なエネルギーと情熱は、自分の内から湧き出ることをお約束することができます。

【自分でしか、自分を助けることはできない】

・・・そんなことを、実感したことがありました。現実が変わっていくことのない日々に傷つき、望む人生を創造する気力が削がれ、完全にフリーズしてしまっていたことがあります。頭では、『信念に囚われていて身動きができない状態』だと分かってはいても、無力感から抜けることに、困難さを感じていたのです。

そんなある日、瞑想をしていると・・・

人生を大きく動かす、瞑想での気づき

自らを箱の中に押し込めて、箱入り人形と化しているヴィジョンが浮かんできました。着飾って、永遠の笑顔。でもそこに、中身はありません。

私は、ゾッとしました。

『箱入り人形』とは聞こえがいいだけの、『棺桶』に入っているようなものだと思えたのです。

気づけばたくさんの人が、まるで私の葬儀のために集まってくれているかのようです。これだけ大勢の人がいながら、誰も私をこの箱から連れ出し、助けてくれようとしません。

当たり前のことです。好きで棺桶に入っているのですから。どれだけの人がその場にいようとも、私の意志は尊重されているというわけです。

なんという現実・・・！こんな理不尽な現実なんて！誰かお願い！私に気が付いて！！！私はここから出たい！！！

好きで棺桶に入ったわけではないのに。気づいたらこの状態なのです。一体、どうやってここから出ればいいのか、私にいは見当もつきません。このまま、埋もれていくことの恐怖、無念さ・・・。

悔しかったのです。とっても。何も表現しないままで、埋もれていくばかりの自分が。ひたすら、悲しかったのです。

私は、『棺桶』の中で涙を流しました。あまりにも自分が惨めで、可愛そうで。何も成し遂げられなかったことが信じられず、何のためにこれまでの人生があったというのでしょう。全てが無駄だったなんて・・・、このまま諦めるなんて・・・　そんなこと、到底無理だと思いました。

こうして溢れる涙は温かい。『棺桶』の中で、私は確かに生きているのです。

このまま埋もれたくない・・・

差し伸べられた手

ふと、気づくと・・・

『棺桶』に力なく横たわる自分の身体から抜けだし、愛そのものである真の【私】が、表現できないと嘆く自分自身を見つめています。

とても不思議な感覚でした。

埋もれていく恐怖と悲しみを抱える私と、愛、そのものの【私】の両方の意識が同時に分かるのです。

馴染みのある悔しさの渦中に在る意識。一方で、そんな自分をどこまでも慈悲深く、思いやりに満ちた【愛】が、包み込むように見つめる意識・・・。

今思い返してみても、この愛に溶けてしまいたくなります。それはあまりにも慈しみ深く、ジャッジされるものが何もない・・・自分の全てが赦されている感覚・・・安らかで甘美な眼差し、純度100％の『愛』そのものの【私】が、力なく横たわる自分の手を取ります。弱弱しい私も、その手を離すまいと、この時ばかりはしっかり力を入れました。

私は、【私】によって、棺桶から引っ張りだしてもらえたのです。

自分の周りに、どんなにたくさんの人がいようとも、自分を救いだせるのは自分でしかない。

そのことが、この時の瞑想によって、ハッキリと自覚できたのです。