『死ぬ以外は全部かすり傷』そんなセリフを、確か綾野剛さんが言っていたなあと、何のテレビドラマかは忘れてしまったのですが＾＾；この言葉だけは、今でも私の中に残っています。これは名言だなあと、実感したのでしょう。そして、今でもそう思っています。

もちろん『本当にそうでしょうか？実際にはひどい被害に遭われたり、辛い人生を歩まれている方もいらっしゃるのに、それをかすり傷だとどうして言えるのですか？それはあまりにも冷たくありませんか？』そう思うお気持ちは、私にもよく分かります。

人生にはいろんなことが起こります。良いことばかりではありませんし、予期せぬ望まないことも起こります。そして、一方的な被害をこうむることさえ起こるのが人生。それをかすり傷だって言われたら、腹立たしいし悔しすぎます。とても良く分かります。

起こる出来事を、私たちは止める事が出来ません。

降っている雨を止める事はできないし、荒波を静めることもできません。その渦中では、どんなに不安で怖いだろうと思います。でも、止める事が出来ないのです。

私たちはそうした時、翻弄され、我慢し、それが過ぎ去るのを願い、待つことしかできないのでしょうか？

答えは『いいえ』です。

実験してみましょう。イメージ遊びだと思ってトライしてみてください。今、あなたは、暴風雨にされされた荒波にいることをイメージします。ここが、私たちがいる外側の世界です。不安と恐怖で押しつぶされそうです。このままでは、とても危険です。

波にのまれ、今にも転覆してしまいそうな船から飛び込み、海中へと入っていくことができると想像します。苦しくありません。人魚になったことにしましょう(笑)イメージの世界では、何にでもなれます♪

深く、深く、更に深く入っていくと、そこには、とても静かなスペースが広がっているのが分かりますか？

あれほどの荒波も、深い海の底では、何事もなかったかのように、静まり返っているのです。この静けさを、感じることができますか？

この深海の静けさ、これこそが、私たちの内側の世界です。どれほど苦難があったとしても、内側では静か。更には、たくさんのエネルギーが漲っていることにも気づくことができます。全てのエネルギーの源が、怖かった自分をまるまる受け入れてくれます。喜んで、歓迎されています。まるで胎児になったかのように、愛の温かさに包み込まれていきます。全てを委ね、しばらく、そこで休憩することができます。

愛を自分の内に見つけることができると、【不安】や【恐怖】は【安心】へと自然に変容されていきます。自分への信頼が、蘇っていくのがわかりますか？

どんな自分も許す、愛する、受け入れる

しばらくの休息によって、エネルギーはしっかりチャージされます。そして私たちは、この漲るエネルギーを、外側へと表現することができるほど回復しています。自分の本質や才能を使って、外側で起こっている荒波＝問題に応答することが可能になるのです。