【考える】ということ。【考える】ことは出来ても、【感じる】ことはできなかったのです。
何故か、【感じる】って無駄な気がして、時間がもったいないと思っていました。感じるより先に、何が必要なのか?どうするべきか?効率が良いのは?と、【考える】ことを、ずいぶん最優先してきた人生でした。
会社員だったころは、常に、スピードが求められて、かつ正確さも求められて、【感じる】なんて、馬鹿か!というくらい、全く、必要のないものでした。
そしてどうなったかというと、一つの仕事が終わるたび、空っぽになっていったのです。
抜け殻・・・だったのかもしれません。まあ、たまにはいいのかも。
そこまでやることも、一つの体験として、まったく、無駄ではないと思うのです。ただ・・・毎回、毎回、それを繰り返すのはどうなのでしょう?
私は、空っぽになる度、心が壊れていく感じがしました。
そう。
壊れるという危機感が、ここまできてやっと、自分に【感じる】ことを許せたのです。ほぼ、崖っぷちになって、ようやく・・・。
会社も辞めたある日、「考えなくていいから 頑張らなくてもいいから もっと遊ぶこと!」と、人から言われたことがありました。
遊ぶ・・・?
遊ぶって、何だろう?
たまに飲みに行って たまにランチ行って たまに旅行して たまに映画見て ・・・
それが、【遊ぶ】だと思っていたけど、遊ぶ??って、何だろう?
自分は、何をすれば楽しいのか?私は、ここで初めて、そんなことさえ知らないことに気づいたのです。
考えなくても良い 頑張らなくていい 遊べ
とりあえず、電車の帰り道、そればかり考えてしまっていました。そして、また考えていることに気づいて、苦笑い。
手始めに、読もうと思って持ってきた本をしまって、窓でも眺めてみようかと思ったのです。
窓の外・・・
浮かぶ雲
夏でした。
入道雲が、くっきりと浮かんでいたのを、今でも覚えています。
長い電車の帰り道、あの雲が、何に見えるかから始めてみよう・・・なんて思いながら、ふと思いだしたことが。
ああ。いつだったろう。
雲が、いろんなものに見えていた頃。
本気で、雲に乗れると思っていたことがあったっけ。
いつか、梯子をかけて乗ってみるんだと、本気で思っていたあの頃。
ふわふわな雲でジャンプすることを、ワクワクしながら眺めたあの日。
私にとって、ドラえもんの影響は大きい(笑)
小学生の頃だったかな。それより、少し前だったかな。あれは何歳の時だったっけ。
山に旅行に行ったとき、すごい霧だと思ったら「これが雲。今、雲の中にいるんだよ。」と大人に言われて、信じたくないほど驚いた(笑)
雲には乗れないことが分かって、かなりショックだったなあ。
突然泣き始めた私に、大人たちが一生懸命「こわくないよー」と、見当違いなことを言って、機嫌をとろうとしてくれてた(笑)
・・・あのころは、もう遠い。
あまりにも、遠い・・・。
だけど、こんな昔のことをふと思い出せた。
この偶然によって、1つ、ハッと気づかされたことが。
思いだしたとき、いつでも、そこに還れることを知ったのです。
幼い私がくれた、あのエネルギー。
すっからかんだとばかり思っていた、つまらない大人になっていた自分に、鮮やかに蘇るエネルギー。
あるんだ。。。。からっぽじゃないんだ。。。
遊ぶことが、何なのかさえ分からなくなっていた私に、誰が、この思い出を蘇らせたのだろう?
いつでも雲は空にあるのに、どうしてその日に限って、蘇ったのだろう?
すっかり忘れていた。思いだそうとしたわけでもない。
窓の外は、青々とした土手が、輝きながら流れていく光りの川を彩っていました。
草花が、風になびいて、とても気持ちよさそうだったな。
草が気持ち良いなんて、ありえないかもしれないけどって、すぐに打ち消していた帰り道。
雲が、いつか、何かに見えるかもしれない。
淡い期待を胸に、自分らしさに還ることをやってみようと、自分に誓ったのです。
あれから・・・もうすぐ、10年くらいになるのでしょうか。
なんだかんだ、あっという間に、そんなに時間が経つものなのですね。
雲どころか、目に映る全てのものが、語りかけてくる今。
賑やかな日々に、幸せを感じております。
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