【私】の中に在りながら、それが動いているのに気づかず【私が】していると思わせるエネルギーがあります。
例えば、自分が欲しかったものを、友人が既に持っていると知ったとき・・・『それならもっと良いものを得なければ』と思うエネルギー。或いは『私が誰よりも先にSNSで自慢するはずだったのに』というのは、【エゴイズム】のエネルギーであって、あなた自身ではないのです。
『私はスゴイ』『人より優位に立ちたい』『認められたい』という【エゴイズム】。
あなたではなく、エゴイズムがそうさせているのですが、それに気づかないのが【エゴイズム】の特徴です。エゴイズムの存在に気づかず、【自分】の思いや考えだと思わせるのが【エゴイズム】です。
とても強い【エゴイズム】を持っている人は、それが【自分】だと思っていますから、【エゴイズム】の存在などに気づきません。エゴイズムがどんなものであるかさえ知る由もなく、ましてや、それについて学んでみようなんて、思ってもみません。まさか自分が強烈なエゴイズムを持っているだなんて、考えてもみません。エゴイズムを自分自身だと思い、すっかり同化している状態ですので、エゴイズムとして認識することができないのです。
私たちが【エゴイズム】に気づくとき、それはもう、エゴイズムではなくなります。気づいた瞬間、自分と【エゴイズム】を切り離すことができるからです。自分だとばかり思っていた言動を、【エゴイズム】と認識できれば、乗っ取られていた【自分】を取り戻すことができます。消えて無くなってはくれませんが、自分の中に動く、もう必要のない古い行動パターン、思考パターンに過ぎないことを悟ります。
インスタにあげるために、新しいお店に誰よりも先に行って、仲間内での流行を作りだしたい・・・また、前と同じようなことをしようとしている自分に【気づく】。その瞬間、エゴイズムが認識され、これまでの衝動やパターンから自由になることができます。エゴイズムは、まだ自分の中で動いてはいますが、【気づく】ことで、完全に取り憑かれていた状態から抜け出すことができるのです。
これまでのパターンと同一化することなく、【エゴイズム】と自分を切り離すことができると、自分を主張したいのにできないような、未消化な気持ちになるかもしれません。これまで王様でしかなかった【エゴイズム】が、もう威張れなくなるわけですから、戸惑うのは当然のことでしょう。
『自分を良く魅せたい』という主張は【エゴイズム】であることに気づけた代償が、『モヤモヤ感』だなんて割に合わない気もしますが、そのまま続けることで、【自分】を取り戻すことができるのです。完全に乗っ取られていた無意識状態とは違い、【自分自身】を生きることが、そこからやっとスタートするのです。
さあ、自分自身を生きましょう!あなたの本質は、愛なのですから!!
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