その方は、60代男性。職業は治療家。
ご自身の仕事に関して、これまでとは違ったアプローチを考えていました。ただ、専門的な知識が必要とのことで、動きたいけど、どう動いたらいいのか?手の打ちようがない状態にいました。
さて、どうしたものかと、2回目のセッションが終わり、3回目を待つ短い間に、人生は劇的に動き出します。
彼は、20年ぶりに、懐かしい友人と再会しました。久し振りに会った友人と、お互いにご家族のことやこれまでのことなど、ごく自然に話は弾んだそうです。そして、彼は、自分の近況を語っている時、耳を疑いました。ずっと『どうにかしたい』と思っていた案件に、『詳しい専門家がいる』と、友人が言うのです。仲介してくれるとまで、申し出てくれたそうです。驚くのは、こちらからその話をしたわけでは無く、話しを向けてきたのは、相手からだったそう。聞かれたから『今こんなことをやろうと思っているけど、こんなことで困っている』をさらっと話したところ、それなら専門家を紹介できると。あれだけ熱望した専門家への扉が、あっけないほど簡単に開いたのです。
長いこと、専門家との接触を望んでいた彼の案件は、ここに来て、一気に進みます。
専門家とは、某有名大学教授(専門家中の専門家なのですって!!)で、常にお忙しい身の上なのだそう。ちょうど、海外を飛び回っている頃、教授の耳に、彼の話が届きます。今いる国から、次の国へ飛ぶところを、わざわざ彼に会うためだけに、日本を経由してくれたことを知って、彼がどれほど恐縮し、緊張したことか(笑)
しかも教授は、彼に会い、彼が試行錯誤しているものを直接見て、協力してくれる業者を紹介までして、次の国へと早々に出国したのです。どれもこれも、話しの中心は彼でした。彼のために、教授が日本に立ち寄り、業者が見つかり、必要なものが全て揃えられるという現実が創られていきました。
動こうにも、動けない状態は、とても辛いものです。内なる引き寄せは、本質から引き寄せ始めます。彼の本質もまた、彼の求めているものを、人から人へと見事に繋げてくれました。それは、連続で起こったのです。まるで、わらしべ長者をみている感じでした(笑)
彼が、何をしたでしょうか?ただ、懐かしい友人と、語らいの時間を持っただけです。そこから、全てがとんとん拍子に始まりました。
人の思いが現実化するのは、いつでも人が運んでくれるものだと、改めて実感した事例です。私たちは、出会いを簡単に考えていますが、実際には、出会うべき人との出会いが、既に約束されています。お互いの成長のために、出会うことは決まっていて、会うべき人に、きちんと出会えるようになっているのです。
人とのご縁を大切にできているでしょうか?
なかには嫌な人や苦手だなと感じる人も、いるかもしれません。でも、その人がもたらしてくれるものは、他の人では賄えない、貴重な宝ものなのです。出会いの1つ、1つを大切にしてくことで、チャンスであったり、思いがけない大切なものが、絶対に得られるようになっています。
この事例のように、人生は多くの偶然を装って、人と人が繋がっていく。そこで起こるハプニングは、私たちの内側が創りだしていることなのです。
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