近頃の野菜の高騰で、自然と共に生きていることを思い知らされます。梅雨時の日照時間が、今もこうして私たちの生活に影響を及ぼしています。人間は、いつからこんなに王様になってしまったのだろう?森や動物たち、海や魚介たち、そこに秩序をもたらすための人間だったはずが、人間様の住むところ、食べるものが何よりも優先となりました。その結果、自然界のバランスが崩れ、その脅威を今更思い知るのです。
私たちは、常に自然と共に在ります。人間も、自然の産物の1つに過ぎません。そして、私たちの人生は、自然の法則に影響されています。春夏秋冬は、美しい自然の法則です。
植物たちは、自分がいつ咲くかをよく知っています。春に咲く花が、秋に咲くことはありません。夏に咲く花は夏にしか咲きませんし、厳しい冬を選んで咲く花もあります。植物たちは、自分の咲くころをしっかり分かっていて、秋の花が無理をして春に咲くことはないのです。
人間は、春夏秋冬、ずっと咲きっぱなしでいたい生き物。
厳しい人生の冬に文句を言い、人生の春先にまだかまだかと焦り、夏にようやくつかの間の栄光を手にし、人生の秋に悲しくなって落ち込んで・・・・を、延々と繰り返しています。が、『人は咲きっぱなしではない』ということを受け入れると、焦りも悲しみも、もっと創造的なエネルギーとして使うことが出来ます。
私たちは、今、上手くいっていないからと、将来を嘆き悲しみ、人生を上手くいかせることに必死になります。それは決して悪いことではありません。ただ、それは【未来】を生きていることになるのです。未来のために、今を使うより、大切なのは【今、この瞬間】を生きることです。今、この瞬間、自分の果たすべきことがあるはずなのです。咲くために何かをやるのではなく、自然なままにいることで、花は勝手に咲きはじめるのです。
そこに努力は必要ないのです。化学肥料たっぷりの人工的に咲く花よりも、自然のままに咲く花の方がはるかに放つエネルギーが強く、たくましいのです。
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