肉体に起きるあらゆる病は、サイキカル体(感情体)から来ると、ダスカロスはいいます。あらゆる憎しみ、文句、悪い行い、頑固さ・・・それらは肉体の毒となると述べています。
嫉妬や憎しみや恨みなど、人間の弱さには【罪】が含まれていて、この【罪】という概念が、他の誰でもない自分自身に処罰を引き起こすという。無意識ながらも、体に害を与えてる張本人は、自分自身なのだと幾度となく繰り返し説いています。
病気が自分の感情からつくられ始めるという概念を初めて知った時ときには、私はとても驚きました。誰もが健康になりたいと願っていながら、実は自分自身が病気を創り出していたなんて、衝撃的ですらありました。でも、ストンと、納得できたといいますか、腑に落ちたといいますか・・・なるほど!と、どこにも矛盾のない解答を得られたような晴れ晴れとした気持ちになったのを、今でも覚えています。
全ての辻褄が合うというのは、静かに力強く、自分の内に広がっていくものです。病気のほとんどは、自分が自分で創り出してしまうのだと確信したとき、不思議なのですが『そうだった』という感覚が私を襲いました。妙な話ですが、どこかで知っていた自分もいて、やっと顕在化できた気分になりました。
肉体の全ての病は潜在意識からきている
私たちは、本来、肉体を持続させ健康状態を保つために、毎日エネルギーを必要としています。自由に動き回ったり、じっくり考えたり、なにげない日常生活を送るために欠かすことのできないエネルギー。
私たちはエネルギーを確保するために食べたりしていますが、実は呼吸からも大切なエネルギーを得ています。これは【気】や【プラーナ】と呼ばれているもので、人間が生きるために必要な生命エネルギーとして太陽神経叢に保存されます。
そのエネルギーが、本来の目的とは違った目的のために使われると、肉体はエネルギーの欠如状態となり、病が現れてきます。特に怒りは、多くのエネルギーを必要とし、膨大に使います。一度苛立つと、過去に起こった別のことも思いだし、更にイライラを増すことがありませんか?自分の中にあるネガティブな気持ちや感情、嫉妬や恨み、敵意を抱え込み、継続的なエネルギーの燃焼を引き起こしているからです。
生きるために使うはずの大切なエネルギーは【怒り】という膨大な想念に大量に使われ、人格さえ構成します。想念が要素となって、潜在意識を組み立てています。ダスカロスが『肉体の全ての病は潜在意識からきている』というのは、こうした背景があるからです。
病の主な原因となるのが【不満足】です。満たされなかった欲望から、徐々にゆっくり発生し病気にいたらします。あらゆる種類の病の総体的な原因は、感情面にあるのです。私たちは、自分の感情によって、肉体にどんな作用を及ぼしているのかを、理解する必要があります。理解によって、感情の奴隷となり、潜在意識の犠牲者になっていることから、やっと抜け出すことができるのです。
すると、本来使うはずの目的通りにエネルギーを使うことができます。生命エネルギーを高めるには、自分が抱える【不満足】が何かを特定し、癒す必要のある感情に気づく必要があります。
自分の内に抱える、解放したくてもしにくい感情に愛を注ぎ、溶かしていく方法を受け取れるのは、エンパワーメントクラスです。
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