毎日、どんなに愛を送っても、何も変わることはなかった・・・
『変わる』という魅惑的な言葉に、散々お金を使ってきた・・・
時間も、どれだけ無駄にしてきたのだろう・・・
結局、人生は、何も変わってないというのに・・・
自分を弱らせ、追い込むのは誰か?
『これをすると、人生がこんなに変わります!』というような魅惑的な言葉。この世界にはたくさん転がっていますね。心が弱っている時ほど、そんな言葉が輝いて見えて、すがってしまいたくなります。
人生が上手くいかないと感じるとき、努力が実らないと思えるとき、頑張っても期待していることが起こらないとき・・・。絶望的な気分になって、この世界にたった一人取り残された気分になります。そんな時には、この最悪な状態が一生続くように思えてなりません。
『何がいけないのだろう?』『何が足りなかったんだろう?』『違う。そうじゃない。』『自分は何をしたって、どうせダメなんだ。』
自分を救いあげる言葉は全て空々しく感じるのに、自分を追い込む言葉は不思議なほどとめどなく溢れてくる。そして弱っている自分に、追い打ちをかける容赦のないジャッジに、心はより重たくなっていきます。
頑張ったこと全てが、上手くいくとは限らない
現実は、厳しい。辛いし、しんどい。全てが嫌になることもあるかもしれません。
そんな時こそ、自分が、一体、何にしがみついているかを見極める必要があります。『見る』というのは、実際には【気づく】ということ。痛みは、『思い通りにいかない』エネルギーの摩擦が起こしているからです。
実際には、美しいことが起こっているのですが、私たちの思考はそうは受け取りません。『こうなりたいのに、そうならない』←ここに痛みを感じるのです。
宇宙は、あなたがこれまでしてきた努力の全てを知っています。どれだけ頑張ってきて、何を積み重ねてきたかを、ちゃんと知っているのです。あなたがどんなに孤独を感じても、絶え間なく愛が注がれています。こうしているこの瞬間も、打ちひしがれて泣いていた昨日も、一昨日も、愛は寸分の狂いなく、あなたに注がれていたのです。そして、明日も、明後日も、これらからもずっと、あなたは1人ではないという真実が、『不安』の奥深くに常に横たわっています。
どんなに土砂降りの雨の日でも、分厚い雲の上には、燦々と輝く太陽がそこに在るように、私たちの深いところには、常に愛が溢れているのです。
誰が痛みを作っているのでしょう?
残念ながら、あなたへの愛が、あなたの思う通りにやってくるとは限りません。本当は、思ってもみない最高のものが受け取れるはずなのに、私たちは、いつも何かにしがみついているので、まるで『悪い』ことが起こったように感じてしまうことがあります。それは、あまりに狭い視野でしか見ることができないから、広大な宇宙のたった一点だけを見つめて、こんな現実を望んでいないのにと嘆き悲しみ、勝手に痛みを作りだしてしまうのです。
例えば、会社員のAさんのケースを紹介しましょう。
Aさんは、人間関係にとても悩んでいました。自分の能力のなさに落ち込み、せめて足手まといにならないようにと、毎日を一生懸命に頑張っていました。その頑張りは、評価されることなく、上司からは大きな仕事を任せてもらえず、同僚からはからかわれ、後輩からも軽く扱われる存在でした。Aさんは、そんな自分を、人生を、心から変えたいと願っていました。
ハートと繋がり、ハートを深め続けていたある日、Aさんは仕事で大きなミスをしてしまいます。こんなに頑張ってきたのに、何にもなっていない。どうしてこんな失敗をしてしまったのかと、自分を責め、悔やみ、後悔で胸が張り裂けそうでした。それでも、『自分にはこれしかない』と、会社にしがみつき、まるで心を殺すかのように、耐え続けました。
それからどのくらい経った頃でしょう。パートナーの転勤が突如決まり、Aさんも一緒に引っ越すことになったのです。とても急な展開でした。会社を辞める大義名分を手に入れたAさんは、やっと、自分らしさを取り戻す人生のスタートラインに立てたのです。
それは、いつもハートに繋がるたびに見えていたヴィジョンでした。絵を描いている自分に素直になった瞬間でもありました。Aさんの感性は、芸術性に優れ、サササッと描いてしまえるその絵は、人に温かさやぬくもりを届ける素晴らしいものでした。
瞬く間に、Aさんが描いた絵たちは、それぞれの場所に羽ばたくように売れていきました。カフェのコースターに、メニューの片隅に、お店の壁に・・・そこに訪れるたくさんの人が、Aさんの絵に癒されています。Aさんは、会社を辞めたことで才能が輝き、才能によって使命を生きることが可能となったのです。
『会社にしがみつくことで、周りにも、自分にも迷惑をかけていた。』とAさんは振り返ります。失敗したあの時こそ、辞め時だったのではないかと言います。でも、生活を考えると、とても怖くて辞めることなんて出来ず、自分をダメなヤツだと自分で軽蔑しながら、毎朝出勤していたそうです。ハートのヴィジョンなんて、ただの夢物語だと押しこめて。ただ、その夢物語のお陰で、正気を保つことができたともおっしゃいます。
一見『悪い』ことでしかない出来事。違った見方をすることで見えてくるものは?
こんなに頑張っているのに、こんなに努力したのに、何にもならない・・・のではなく、何故、それが起こっているかに気づきましょう。起こっていることは、常に自分にとって最善のことばかりです。クライアントを見ても、何らかのチャンスであることがとても多いのです。
しがみつくことは、自ら痛みを作っているようなものなのです。人生は、私たちを更なる幸せへと、常に導いています。それは、思考の及ぶものではないので、思ってもみないことが多々、起こります。その度に私たちはうろたえ、悲しみや痛みを感じることになるわけですが、別の感じ方も選ぶことができるのです。
人生に、問題は次々と起こります。常に試されている私たち。『この問題を、どう解きますか?』と問いながら、現実は、容赦なく私たちを幸せへと導きます。私たちの答えは常に【委ねる】です。ハートを開き、ハートの指し示すままに生きることで、委ねることを可能とさせます。
Aさんのおっしゃるように、私たちは分かってはいても『生活ができないのでは』とか『お金にならないのでは』とかいう不安に襲われ、痛みにさえしがみつくことがあります。でも、その【痛み】はしがみつくことで起こっているのです。人生は、私たちを幸せにするために何でもしてきます。しがみつけばつくほど、痛みは大きなものとなっていくのです。
私たちの幸せとは、自分らしく在ること。ただそれだけです。真の自分と繋がることで、地球的でもあり、宇宙的でもあるポテンシャルに繋がり、自分を活かしていくことができます。
スピリチュアルのレッスンは、生き方そのものともいうことができます。
1、2回やったからそれでいいかというと、そうじゃない。続けてこそなのです。そうやって積み重ねてきたものが人生に根付いて、自分を活かす方法が自ずと分かってくる。ハートが『こっちだよ』と、自分にとってわかりやすい方法でいつでも教えてくれるのです。Aさんは、私とのセッションが終わっても、ハートと繋がることをずっと続けてくれていました。
私たちが注意するべきは、その足をひっぱり、辛い現状に足止めさせるのもまた、自分自身だということです。自分自身が創り出したエレメンタルが、自分の可能性を否定し、幸せから遠ざけてしまうのです。
誰もが、自分自身の闇を抱え持っています。自分が自分を『ダメだ』と思っていれば、周りの人は自分をその通りに扱ってくれます。でも、ハートを信頼し、ハートが深まるにつれて、闇の部分に光が差し込むのを感じることができます。すると、闇は、ポテンシャルの裏返しだと気づけるのです。
そう。私たちの全ては、可能性ばかりなのです!
スピリチュアルは本当に役立つのか?
霊的な成長は、子どもの身長のようにどれくらい伸びたかが分かるほど、分かり易くありません。最近、ちょっと太ってきたかも・・・と、お腹を見て、触って感じられるほど、霊的な成長が、今どんな状態にあるかを教えてはくれません。ハッキリ言って、分かりずらいのです。
確かに、霊的な成長は目で見て、手に取って確認できるものではありません。でも、ふとした瞬間、自分の成長に気づけることがあります。何かしらの困難さを感じたとき、これまでなら落ち込み、悲嘆にくれているはずが・・・立ち上がることのできる自分に出会えたり。気にもとめない自分を発見できたり。創造的なエネルギーの使い方をするようになっている自分が、いつの間にか存在しているのです。
起こったことに衝撃を受けたとしても、【大丈夫】と心から信頼している自分がいることに気づくのです。自分の中心を知っているからこそです。【大丈夫】と『思う』のではなく、【大丈夫】だと『確信』しているのです。だから安心していることができるのです。
私たちは、歯磨きをするために生きているわけではありません。でも、毎日歯磨きしますよね。自分自身を整えるというのは、そういうこと。瞑想が、今日これから起こることに、一々インスピレーションを与えるのではありません。突然現れたヒーローが、辛い現実から連れ出してくれる奇跡が起こるわけでもありません。ただ、自分が誰であるかに気づいていく。自分で在るということに還っていくことが瞑想なのです。
真のスピリチュアルは『先生の言うことを聞き、真面目にやる』とかでは全然なく、むしろその逆です。人の話を信じ込みやすいのなら、地に足をしっかり付け、自分を取り戻すことが大事です。大先生のおっしゃることだからと言いなりになるのではなく、自分自身の内からくるものにこそ、導かれていくべきです。瞑想は、その力を強めてくれます。本物であるなら、どの先生も『私の伝えたことを鵜呑みにするのではなく、あなた自身を信じなさい』と言うはずです。
会得したもが本物であれば、現実に反映されいくのは当然の姿です。それはごく自然に起こります。人生が何も変わらないのではなく、変わっていく過程にしがみついていないか、気づきましょう。そこにハートは上手に関わることができます。自分を幸せにしたいと願うなら、自分を愛する選択をし続けるのです。ハートがそれを教えてくれます。自分にとって本当に大切なことは、誰に教わることなく、ただ分かってきます。本物のスピリチュアルとは、そういうものです。
そして何か不都合なことが人生に起こった時、それでも限界を超えていくと意図することが大事です。エンパワーメントクラスでは、自分のハートを経験することができます。自分の中心がどんな感じがするのかを経験し、人生に表現していくことができます。潜在能力を開き、人生に根付かせていく方法を学び、自分を咲かせましょう!
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