『あなたは何が好きで、何に夢中になって、何をしていると楽しいのですか?』
クライアントやクラスを受講してくださっている方たちに、そんな質問をすることがあります。すると『分からない』と答える方が少なくありません。『自分が何を好きで、夢中になれるものが何かわかりません』『今、それを探しているところです』『自分を楽しくするもの?旅行やテレビ、スマホをいじったり(SNS)、ゲームをすること』そんな答えが返ってくることもしばしば・・・。
自分が分からないというのは、『自分を幸せにする方法がわからない』ということになります。自分自身から迷子になっている方は、真の自分が何を望んでいるかに気づいていません。根本的な原因はここにあります。そして、その解決の鍵は、あなた自身が持っています。
自分が分からない原因
そもそも『自分はこうだ』と思っているあなたは、本当に『あなた』なのでしょうか?そんなことを考えてみたことはありますか?実際のあなたとは全く違う、作り上げられた虚像のことを【自分】だと思っているとしたら、どうしますか?
実は、こうしたことは特別なことでも何でもなく、誰にでも起こっている現実の話です。
両親や周りにいる大人たち、コミュニティーや社会など、私たちは自分以外の他の人々から、多くの影響を受けて今に至ります。そうやって出来上がった【自分】の中には、当然、周りにいた大人たちの考え、思想、教え、ルール、その時代によって変わる道徳、正義・・・が、山ほど入っています。
純粋な私たちは何の疑いもなく、そうした考えをいつの間にか【自分】だと思ってしまいます。私たちは『こうあるべきだ』と教育され、ずっと点数をつけられてきました。高い点数をとるためには、楽しいことより勉強をすることの方が大切だ、そんな世界観の中で生きてきました。
楽しいこと、時間を忘れて夢中になっていられたことが、あなたの幼い頃にはあったはずです。成長と共に、『そんなことをしていないで、宿題をやってしまうことの方が大切なんだ』そんなことを経験したのではないでしょうか。
本当は自分の持っている才能を表現し、他の誰かに与えることを喜びとし、他の人がシェアしてくださる才能でお互いが成長し、エネルギーが循環するはずなのです。
ところが、私たちが受け取ってきたことは、テストを受ける度に『出来ない』『無理』でした。そして、自分が出来る多くのことを『無駄』だと染み込ませてしまったのです・・・。条件付きの愛を得たいがために、私たちは、少しずつ社会を知っていくことで、その風潮を肌で感じ、こうあることが正しいのだと思うようになります。それは、決して大人が悪いわけではなく、大人たちもまた、そういうプログラムをインストールされたまま、良かれと思って私たちに伝えていること。
私たちは自分らしさや個性を我慢し、溢れるほどにあったはずの愛や情熱の表現を諦め、社会に順応する努力をしていきました。そうやっていつしか、自分の内にそんな素晴らしいものがあったことなど、すっかり忘れてしまった・・・・というワケです。延々と続いてきた、その連鎖を断ち切るのは、今を生きる私たちです。
自分が分からないままの人生とは?
大部分を表層で生きているとき、私たちの経験や可能性は大きく制限されます。それは、人や社会が制限してくるというよりも、実際には自分自身で狭めてしまうのです。『こうすることが賢い生き方』、『これをしていく方が正しい』、そんな思考が人生を狭め、自分の可能性を閉ざしてしまいます。
あなたというかけがえのない存在が、ほんとうに表現すべきことからどんどん離れっていってしまう。すると、人はどうなるでしょう?簡単な話です。自信も誇りも失くし、人からどう思われるかを気にし、なるべく自分を周りと同化させようとします。輝く個性も、ユニークな才能も、自分について何もかも分からなくなるのは、当然の成り行きだったのです。
具体的には、何を手に入れても、満たされない日常があるでしょう。幸せであるべきはずが、自分を幸せだとは思えない。それは何故なのでしょう?あなた自身の幸せや豊かさは、本当にそこに在るのでしょうか?あるのだとしたら、人生にこれほどの窮屈さを感じてしまうのは何故なのでしょう・・・?
自分の本質と、人生で行動し経験しているものにギャップがあるからです。あなたの本質と、人生が調和していないものとなっているからです。
『自分ってダメだな』、『自分には無理』、『自分なんて・・・』と、そんな自分へのダメ出しで、何が強化されているか自覚を持ちましょう。いつも何かが欠けているかのように思わせるのは、自分の中に在る古い傷です。自分が何か楽しいことをしようとするたびに、その傷が疼き、【自分】を失望するようになっているプログラムが作動するのです。自分をジャッジするというのは、そのたびに、『古い傷が持つエネルギーを強化している』ということなのです。
自分を取り戻すには、自分自身を知ること!
そこから自分を自由にするには、自分を知ることです。思い出すこと。天性に還ること。
あなたが望むものは、他の誰かが欲しいと言っていたものかもしれません。他の誰かが望んでいるものを、あなたが手にしても嬉しいはずがないのです。望んだものを手に入れたはずなのに、幸せを感じられなかったのはそいうことだったのです。
人や社会が言う【幸せ】と、あなた自身が望んでいるものは違います。何を手に入れたとしても、一時の喜びだけで幸せがずっと続くはずがないのです。
【自分】が、本当は何を欲しがっているかを知りましょう。それを知らずして、自分を満たすことなどあり得ません。自分自身を取り戻すのです。ずっと気になっていることがあれば、それをやってみたらいいのです。やってみて、違うと思うならまた他の何かをやってみることです。上手くいかないことにガッカリすることはなく、たくさんのリストから、それが消えたことは喜ばしいことです。
そうやって、自分に矢印が向いているなら必ず、あなたは自分を【幸せ】にすることができます。
その途中で『自分はダメだ』と思うこともあるかもしれません。思い出しましょう。それは、ずっと昔の傷であって、今の痛みではありません。古い傷が、自分をダメだと思わせているのです。古いプログラムが稼働していることに気付き、今、この瞬間に戻ってください。
あなた自身の天性に還る
自分自身のより深い内に在る【本質】と繋がった時、人生に3つのことが起こります。
ひとつは、自分にとって何が大切なのかを思い出すということ。自分が何を欲しいと望んでいたかが、ここで分かるでしょう。何があなた自身と調和するのかを認識する、明晰性が開くからです。これまでずっと、外側にばかり向いていた矢印を内側へと戻すことで、本当に欲しいものは内側に在ったことを悟ります。
二つめは、自分にとって本当に大切なものを表現するための、強みと内なるリソース(資源)を見いだすことです。自分自身の内側から、溢れるように湧き出る情熱や喜びを、外に向けて表現していく。それを可能にするエネルギーを発見するでしょう。『自信がない』『勇気がない』そう思っていた自分でさえ、自信と勇気を与えてくれるエネルギーは、人からもらうのではなく、既に在ることに気付きます。
三つめは、私たちが自分の人生に、ユニークな自分独自のあり方を映し出す人々や機会を引き寄せるということです。私たちが中心に定まるとき、人生で自分が経験することを決めるのは、私たちの強みと才能と本質なのです。
生きていく為に、必要なものは既に全て持っています。私たちは、ただ忘れ去っているだけです。思い出しましょう。この記事をここまで読んでくださっている時点で、あなたは思い出すことがきっとできます。あなたの人生の企画書に『思いだすこと』と記載されているはずです。
自分自身に還りましょう。私たちは、この世界に自分を表現するべくして生まれてきました。世界は、あなたの表現を待っています。自分自身に目覚めましょう!
魂の望む生き方を望むなら、あなたは、あなた自身に還る必要があります。さあ、ご一緒に、真の自分に還りましょう!
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