私たちは、自分の才能や行いによって得ることのできる【自力】によって、人生を開いていける力を持っています。字の如く、【自分の力】で成し遂げ、道を開いていくものですね。この力は、ときにしんどく、ときに達成感を与えてくれるものでもあります。渦中にいるときは、孤独や葛藤を感じるかもしれません。でも、後に振り返ると、そんな時期こそが自分の成長の糧になっていると、気づかされることがあります。
自分の才能に目覚め、活かし、世の中に自分を還元していけることは、自己価値をリアルに感じることができ、自分を誇らしく思えます。【自力】によって、自分の価値を感じられるというのは、努力の結果を得られたようで、報われた気がします。苦労の末に手にするものは、どんなものであっても価値が宿るのでしょう。私たちは、宿したその繊細なエネルギーを、ちゃんと感じ取っているのです。
では、【他力】とはなんでしょうか?力のない人が、力のある人に助けを求める【依存】のことでしょうか。人に頼り、人の力をあてにし、人任せであるようなイメージの【他力】の語源は、実は仏教にあります。私たちを後押ししてくれるエネルギーは、目に見えることはなくても、常に包まれていて、いつでも作用しています。これを【奇跡】や【シンクロ】と呼んだり、『神風が吹く』と言ったりします。
『他力と言うのは如来の本願なり』と説いたのは親鸞聖人。
『人事を尽くして天命を待つ』ということわざ通り、私たちはまず、自力で出来る全てをやりきる必要があります。その上で天の采配に任せるのは、結果に拘らない → 期待を手放すことに通じます。一人ひとりが自分らしさに還り、自身の天命を全うすることで、他力が作用するのです。成るように成っていくには、自力も他力も両方が必要で、他力はいつでもあなたのそばにあります。
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