深い呼吸は、自律神経を整えます。それは、意識を自分の内側へと促す助けになります。
私たちは日頃、眼が回る程の忙しなさの中で、山積みの課題『やるべきこと』とを熟すために時間とエネルギーの多くを注いでいます。こうしている時、ぜひ自分の呼吸の状態に気づいてみてください。おそらく、呼吸は浅くなっていることでしょう。
瞑想はなぜ、呼吸に意識を向けるのか?
私たちは、身体を動かすことはできますが、内臓を自由に動かすことはできません。もし自在に動かせるのなら、便秘に悩む人はいませんし、そもそも病気という概念そのものが消えるでしょう。
・・・残念ながら、私たちには内臓をコントロールすることができません。だからこそ、意思の影響をまったく受けず、完璧な調和の中で心臓も胃も腸も、臓器たちはそれぞれの役割を果たしてくれています。
ただ1つ、肺だけは、自分の意思で働きかけることができる唯一の臓器です。もちろん、その働き全体を自由にすることはできませんが。背筋を伸ばし、胸を開くように姿勢を整えると、自然と深く呼吸をすることができます。肺が大きく膨らみ、酸素が身体の隅々まで行き渡るのを感じることができます。
瞑想を行う時、呼吸に意識を向けるのは、私たちが常に行っていることだからです。生きているなら、長い時間呼吸を止めることはできません。例え寝ている時でさえ、私たちは呼吸をしています。生と切り離せない【呼吸】そのものに意識を向けることは【今、この瞬間】に自分自身を呼び戻します。
呼吸は、もちろん空気を吸い酸素を取り入れるためにするのですが、プラーナ(気、生命エネルギーとも呼ばれています。)も同時に体内に取り入れています。深呼吸すると何故か元気になり、心も身体もイキイキするのは、このプラーナが巡るからです。
余談になりますが、世の中には不食の人が存在しています。食べ物を摂取せずとも生きられるのは、プラーナを摂っているからです。私たちが野菜を食べると元気になるのは、もちろん野菜の栄養価もあるでしょうが、実際には野菜が吸収したプラーナを取り入れているからです。かつて、私たちもプラーナを受け取っていことがあったようですが、プラーナをはじめとしたエネルギーを、私たちの多くは忘れてしまっています。
呼吸法が身体に作用する理由として
『プラーナ、そんな目に見えないものは信じられない』と思いますか?では、呼吸が自律神経と深く関わっていると言えば分かり易いでしょうか。自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。
- 息を吸う・・・身体の活動をコントロールする交感神経
- 息を吐く・・・休息をコントロールする副交感神経
休息と活動、自律神経は相互にバランスをとりながら心身を整えています。自律神経の調整は、心身の健康には欠かせません。私たちは日々を活動、活動、また活動と、常にアクセルを踏みっぱなしの状態で過ごしています。慌ただしさの中で浅くなりがちな【呼吸】は、交感神経を更に緊張させます。悪循環に気づくことなく、更にアクセルを踏むと、どうなるでしょう?・・・誰の目にも、危険だと映りますね。でも、多くの人は、自分が危険であることに気づいていません。平然と、アクセルに力を入れています。
意識的に深く呼吸を入れることで、自律神経は整います。深呼吸するたびに、新鮮な空気と共にエネルギーが全ての細胞に行き渡り、その結果、私たちはリラックスします。深呼吸することで、アクセルからブレーキへと自然に切り替えることができるのです。
また、リラックスモードは、本人にその自覚がなくても、ポテンシャルの扉が開きます。さっきまで行き詰っていた思考に、閃きやインスピレーションがやってくるのは、リラックス状態だからです。でなければ起こりません。
瞑想は、思考を空に浮かぶ雲のようにやって来ては過ぎ去っていくに任せます。呼吸に意識を向けながら、考えることや思うことを一旦止めるのです。それを助けるのが自律神経なのです。
瞑想していても、消えない雑念
『どうしても、雑念が消えません。』『いろんなことを考えてしまいます。』『不安や心配がずっと頭にあります。』
何も考えない・・・と思っていても、どこからともなく浮かんでくる思考。大丈夫です。誰もがそこにぶつかります。それは消えることはありません。消せないものを消そうと、躍起になるのではなく、それが浮かんでは消えていくのに任せることが大切です。思考を追いかけず、受け流していく。
瞑想というと【無】になることだと思われがちですが、日常的に行っている方でも、完全に無になるのは難しいとされています。そこで、何かひとつのことに意識を向けることで、集中状態をつくりやすくするわけです。意識を集中すると、スムーズに思考を静めることができます。その対象を呼吸に向けると、身一つあれば、いつでもどこでも瞑想することができます。
何かに気をとられ、考えている自分に気づいたら、その度に呼吸に戻ってくればいい。それでもまた、何かを考え始めていたら、また、呼吸に戻る。気づくたびに、ただ呼吸に意識を戻せばいいのです。そうです。瞑想は、気づいていることが大切なのです。
呼吸法も、様々なやり方がありますが、いろいろ試してみてご自身が一番やりやすく感じたものを取り入れるのが、長く続けるコツかと思います。私のハート瞑想は、こうして呼吸を感じることから始まりますが、常にハートと共に、意識の中心へと入っていきます。
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