私たちは、常に何かが足りない、何かが欠けていると思いがちです。人生が上手くいかない時などは特に、自分にとって後は何が必要だろうと考え、自分を満たそうとします。でもそれは、本当のことなのでしょうか?
自分を大切にしたいはずが、自分に無理をさせてはいませんか?何かが足りないから何かを足すよりも、一度立ち止まり、不必要なものを一掃してみてはいかがでしょう。足し算より、引き算で心身のバランスがよくなることは多々あります。自分を大切にしたいなら、身体と対話するといいですよ。身体を知ることは、人生を知ることにも繋がります。人生は、どれだけ自分を知っているかです。
私たちの身体は、もちろん栄養を必要としていますが、不食の方もいらっしゃるほどですから、人は食べずとも生きていけるようです。とはいえ、お腹が減ったら何かを食べたくなる私は、なるべく身体が欲するものを選んで食べてあげたいと思っています。気付けば化学物質に汚染された食べ物ばかりが食卓に並ぶ毎日です。身体に溜まった【有害物質】を浄化して、その上で栄養を補充する必要があります。
身体に良いからと、あれもこれもと足していくのではなく、まずは浄化が先。酷暑で疲れ切った内臓の負担を減らすことで、身体が癒され、心も優しくなります。身体の浄化は、心の浄化も助けてくれます。
身体に蓄積しやすいと言われている主な有害物質と侵入経路
重金属などの有害物質は、完全に遮断することは難しいようです。体内に入ってしまった有害物質は、なるべく早めに身体から出し、体内にとどめないようにすることが大切です。
有害物質 | 侵入経路 |
鉛 | 鉛管による水道水、排気ガス、喫煙、塗料など |
水銀 | 魚介類、歯の詰物、防カビ剤など |
カドミウム | 喫煙、ゴム、プラスチック製品など |
ヒ素 | 残留農薬、排気ガス、防腐剤、殺虫剤など |
アルミニウム | アルミ鍋などの調理器具、アルミ缶 |
私たちの遠い祖先が地球上に誕生してから今に至るまで、これほど有害物質にまみれた時代はなかったでしょう。生活がとても便利になる一方で、その代償は計り知れないものがあるのではないかと、地球環境を見渡し思うに至ります・・・。人間が創りだした多くの人工物は、私たちにとって欠かせない日常の一部です。そこに恩恵を感じながらも、元の自然な成分に戻すプロセスを無視したまま、使い続けて良いものでしょうか?
体内で分解できないものが有害物質だといいます。私たちが無意識に取り入れてしまっている想定外の有害物質を、体内で解毒してくれるのは、主に肝臓。全身の解毒を保証するのは、肝臓が複雑な解毒プロセスを持つからだそうです。とは言うものの、肝臓を含めて人体の解毒能力には限界があるでしょう。処理するべき有害物質が多すぎて、肝臓の解毒機能に問題が生じ低下してしまうことも予想されます。
未処理なままの毒は、皮膚、粘膜、腎臓、リンパ系を使って体外へ出ようとし、その結果各部位に浮腫や炎症など不快な症状を伴うこともあるそうです。
解毒機能のトラブルが原因と考えられる症状
肝臓の解毒と関連する症状 | 肝炎、過敏性腸症候群、ぢ、アレルギー、食物不耐性、低血糖、低エネルギー、ホルモンバランスの崩れ、血液の滞りなど |
皮膚で発生する症状 | 湿疹、乾癬、皮膚炎、にきびなど |
粘膜で発生する症状 | 大腸炎、膀胱炎、腎炎、副鼻腔炎、鼻炎、気管支炎、ぜんそくなど |
腎臓に関連して発生する症状 | 関節炎、高血圧、腎症、骨粗鬆症など |
リンパ系で発生する症状 | 弱い免疫反応、繰り返す感染、扁桃腺炎、盲腸、慢性疲労症候群、ガン、線維筋痛症など |
有害物質の主な排出経路は5ヶ所です。毛髪(約1%)、汗(約3%)、爪(約1%)、尿(約20%)、便(約75%)です。便からの排出がとても多いのが分かります。便秘の長期化は腸内環境が悪くなり、新たな毒素を発生させてしまいます。便通をよくして、腸内環境を整えることで、栄養素の吸収力も高まります。毒素の対抗する身体づくりにも役立ちます。
私たちの身体は、体内の有害物質が肝臓やその他の解毒機関で対処できる量や質を超えてしまうと、現実的な問題として健康を維持することが難しくなってしまうのです。対策としては、有害物質を極力体内に入れない工夫をすることです。また、肝臓が快適に機能できるように整えてあげる生活を心がけることも大切です。
自分の身体を労われると、人生も上手く回りはじめます。身体の負担は、視えないストレスです。身体はとても正直ですから、自分が気にかけケアしすると、目に見える効果として確認することも出来ます。良くなっていることが実感となって現れれば、モチベーションも持続します。自分を大切にするとは、こうした身体のケアをしてあげることから始めると、とても分かり易いです。
『これを食べたい・・・と、思っているのは身体ではなく、思考だ』と気づければ、自分を大切にするにはどの選択が正しいかが分かります。自分を大切にする、自分を愛するとは、自分を甘やかすことではありませんね。自分を大切にするから、周りから大切にされ、尊重されるのです。何事も、まずは、自分です。
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