何がしたいのか分からない人生に、情熱と感動をもたらす生き方

2019.10.1

ノートに走り書きされていた言葉。誰の言葉だったろう？？と、検索してみると、ジョブズの言葉でした。

多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。
A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them．

自分のことを分かっているつもりでも、実際に自分のことにつて知らないことがたくさんあります。他の人から言われて自分の意外な一面に気づく・・・なんてことが、誰の人生の中でも、何度かあったことでしょう。そしてあなた自身もまた、友人以上に友人のことを理解している、とうことに、思いあたふしがあるはずです。

何をしたらいいのか分からない・・・自分が本当に望むことって何？

私たちは、【本当に欲しいのは何か】も分からず、求めていることが多々あります。何が欲しいのかがわからないまま求めているので、『何をどうしていいのか分からない』し『何がしたいのか分からない』状態に陥るわけです。その結果『何をしても満たされない』『何を手に入れても満足しない』そんな自分に気づき、何かがおかしいと感じ始めます。ところが、何かがかみ合っていないこと気づいても、それをどうにもしてあげることができません。【分からない】ことに『焦る自分』がいると気づいていながら、何から手をつけ、一体何を始めたらいいのか見当もつかないのです。

それは何故か？

【自分が何を望んでいるかが分からない】からです。

逆に言えば、【自分が望んでいるもの】が分かれば、そこに向かうことができます。すると【何をしたらいい】のかが、自ずと見えはじめます。欲しいものが明確になっているので、内から突き動かされるような情熱や感動を胸に、人生はドラマティックに創造され始めます。

自分が何を求め、何を望んでいるかを知っているか、知らないままでいるかは、このように、人生に大きな違いを生み出します。

多くの人は、自分が欲しいものを『知っている』と思い込んでいることによる、自分への誤解から人生の違和感が始まります。私は、自分の周りを見て『いいな』と思い、何となく自分もそれが欲しい気になっていたことがあります。『周りが持っているから自分も欲しい』という望みをどれほど叶えたとしても、私が満たされることはありませんでした。何故なら、本当に欲しいものではなかったからです。

本当に望むものを知るとは？

自分が本当に望むことに向かって、人生が創造されていく中では、日常のあらゆる経験が充実感を伴います。自分が望んでいるものを明確にすることは、人生を謳歌するうえで最も大切なことの一つです。

とはいえ、自分が何を望んでいるかを知るには、どうしたらいいというのでしょう？私は、この問題が途方もなく難しいものに感じられました。当時の私は、『分からないこと』を知るには、人に教えてもらう方法しか知りませんでしたから、いろんな方に自分が何をしたらいいのかを聴き、教えて頂くことに必死でした。自分のしたいこと、それは、自分の使命を知ることにも通ずるのです。自分が生まれてきた意味、自分の価値をどうしたら感じられるのか？私は、本当に知りたかったのです。

今思えば、自分がしたいこと、していくべきことを、人に聴いて分かるはずもありません(笑)　人に聴けば聴くほど、私は更に自分が分からなくなりました(笑)　ここはもう、笑うしかないのですが、自分の答は『自分の内に聴くことでしか分からない』ということを、私は知らなかったのです。当時の私は、自分を知るためにはどうしたらいいのか全く知る由もありませんでした。

探し続けて、やっと自分にはどうやら【内側】があるらしいことを知ります。内側とは、思考以上のものがあるところ。そこに入るためには、特別な修行や、特殊な訓練が必要で、それはとても怪しすぎる世界・・・ではありませんでした(笑)

無意識に使っていたことを、意識的にしていくだけのことでした。ハートから自分を視るという経験は、私の『ワカラナイ』人生に終わりを告げました。自分が本当に望むものは、以外にもあっさり分かったのです。ただただ、自分を深めていくだけでよかったのです。やってみれば、難しくとも何ともなく、いつでも自分の内に愛を感じ、最高の答を受け取ることができたとは、これまでの私に教えてあげたいです。。。

『これが欲しい』と思えば、それを手に入れるためにエネルギーを使っていましたが、それでは満たされるはずもないことが良く分かりました。私たちが『欲しい』と願うものの全てに【本質】があったのです！【本質】を特定し、そこに繋がることで、私たちは人生を望む方向に創造することができます。

私たちは、とても左脳的に生きるよう、習慣づけられてきました。【本質を生きる】という、人間として重要なことを置き去りにして、表面的なことばかりに気をとられていました。それこそが大切なことだと、信じて疑うこともしませんでした。なんて純粋な私たち。

【何をしたらいいのか分からない】人生に、情熱と感動をもたらす

現代人に、人生の迷子がこれほど多い原因の1つは、【自分が本当に欲しいものを知らない】ことからきています。私たちは外側をキレイに着飾ることの学びはしてきましたが、内側の学びは知らずにここまできてしまいました。内側を知らないというのは、自分を知らないままでいるということです。自分を知るための学びは、あまりにも少ないのが現状です。

内側は、常に愛に満ち溢れています。ここに繋がることで、孤独感から抜け出ることができます。一人ひとりの内に在るハートのヴィジョンによって、自分が求めているものが明確になります。それまで、まったく分からなかったものが、何故今まで分からなかったのか不思議に思えるほど、突然スポットを照らされて明確になる感じです。それほど当たり前に、自分が何をすべきかは、既に在るものなのですね。

自分の望むことが、ハートのヴィジョンによって明らかにされるのは『そうそう！これこれ！！』という感覚。自分が気づけないことを、ありありと見せられて初めて、『そういうことだ！』と、自分への深い理解がやってくるのです。自分を知ることができるとは、ほんとに感慨深い。やるべきことが分かれば、人生に情熱が蘇ります。『時間が経つのも忘れて、そこに没頭することができる』子供の頃のような、充実した日々を、この人生に取り戻すことができるのです。

ただ【気づく】か【気づけない】かだけの違いしかありません。その違いは、自分の内に聴くことができるか否か、たったそれだけです。