怒りを感じたとき、どうしてそこにリアクションするのか?気にしたことはありますか?恐怖を感じたとき、何故、それを怖いと思うのか?知っているでしょうか。私たちは、起こる出来事に対して、とても敏感に反応することもあれば、何も感じることなく平然としていられることもあります。人によって、過敏になるポイントは違います。自分がどこに過剰に反応しているのかを、理解していると、生き易くなります。
自分を知っているようで、実は全く知らないことの方が多い【自分】という存在。そんな自分を【当たり前】のように思っていますが、当たり前と思わず、【何故?】と自分に興味を持つと、いろんな事が分かってきます。例えば、男性に対してとても恐怖を持っている方がいました。彼女にとってはそれが【当たり前】でした。見ず知らずの男性は特に危険だから、気を付けなければいけない。気を赦したら危ない。荒立てず、その場からすぐに立ち去る方が良い。巻き込まれる前に、逃げた方が良い。
彼女にとって男性とは、とても危険な存在で、恐怖の対象そのものでした。本人にとっては【当たり前】なので、それを思い込みだとは思ってもみません。「普通、誰でもそう思うに決まっている」と、彼女の中では「男性には気を付けるべき」は通説です。
この思い込みは、過去世から持ちこしているものです。男性の横暴によって、滅茶苦茶にされた人生が何度かあるのを、彼女の中に視ました。そのエネルギーを持ち越したまま、彼女は今世も恐怖の中で生きているのです。私が気づいても、本人が気づかなれば、何の意味もありません。
「男性には気を付けないと、恐ろしい目に遭う」このエネルギーが、様々な出来事を、その通りに創っていきます。その度に、思い込みは強化されるわけです。悪循環はこうして創られているのです。そこから抜ける方法は、生き辛さにスポットを当て、何故、それが起こるのか?彼女はじっくり、痛みと向き合うことです。何故?怖いのか?何故、逃げる必要があるのか?どんなことをされても感情を押し殺し、男性に対して忠実でなければならなかった人生では、自分自身と子どもたちを守り抜きました。子供たちが成長すると役目が終わったかのように、自分自身を守ることに疲れ、そのまま人生を終えました。その時、もっと自分を大切にしてあげるには、強さが必要だと学んだ人生でした。
また、別の人生では、権力という強さを手にしました。籠の中の鳥が持つ権力は、籠の外にはまったく意味をなしません。見ず知らずの男性の陰謀によって、大切な家族を失ってしまうのです。自分が殺されてしまうより、大切な人を失う方が辛いと思いませんか。苦しみを味わい、怒りと憎しみの中で生きることを余儀なくされた人生。陰謀を知っていながらどうすることもできず、自分は助かってしまったという罪悪感と、男性への嫌悪感と恐怖が、色濃く残ります。誰かの庇護の元、与えられた権力ではなく、自由と自立が必要だと学んだ人生でした。
ハートから気づきが起こるとき、必ずヒーリングが伴います。自分の過去を認め、共感し、嗚咽と共に、痛みも流されていくのです。ただただ、痛みに寄り添う。後は、ハートに任せます。他に何もする必要はありません。男性に対する心の底からの軽蔑と嫌悪を基に創られた【恐怖】という眼鏡を通して、世界をみている自分に気づけるのです。「何故かはわからないけど、とても嫌。」「ひどい目に遭わされそう。」そんな根拠のない恐怖の正体を捉えることができると、冷静な【目】を得ることができます。確かに酷い男性もいるかもしれません。でも、くもりのない目は、心の綺麗な男性もいることも、視えるようになるのです。
自分自身がもたらす気づきには、パワーがあります。自分の何を癒すべきかを、良く知っています。癒されるべきエネルギーが、本来の流れに戻っていくと、人生も変わってきます。彼女は今、大切な家族に愛を注ぎながら、自立し、自由を満喫しています。
人生には、人それぞれのテーマがあります。そのテーマに沿った問題がいつも用意されていて、クリアすると、祝福と共に次のテーマが用意されます。彼女の場合は、家族を大切にするという悲願と、強さ、自由と自立が今生のテーマでした。クリアできるよう人生が配置され、痛みによって、癒すべきものを知らせてくれます。向き合うことで、自分が成すべきことが自ずと分かってくるのです。向き合う勇気は、あなたの内に最初から持ち合わせています。あなたは、自分を信じ、課題をクリアすることができます。エンパワーメント瞑想クラス(個人レッスン)では、こうした人生の課題もクリアにしていくことが可能です。
この記事へのコメントはありません。